096-288-6652 電話受付時間:平日10:00-19:00 / 土日9:30-18:00

24時間WEB予約

お知らせ

矯正歯科治療の歴史

前歯が欠損したところへの義歯の装着や歯の移動は、イタリア中央部に位置したエトルリアにおいて紀元前8世紀まで遡ることができる。
歯列の不正の問題についてはすでにギリシャ時代の医聖ヒポクラテスが指摘している。
歯科矯正学の原語のOrthodontics は、ギリシャ語の ortho-(正しい、まっすぐな)、-odon (歯)、ikos (ics =科学)に由来している。
歯科矯正学がギリシャ語に起源し、萌出中の歯を指圧で動かすというローマ時代のCelsusの記述から、人類は紀元前から正常な歯並びの重要性を認識していたことがわかる。

口腔内に矯正装置を装着するのは、歯科医学の父とよばれるフランスのFauchard (1728) が歯列の唇側にアーチ状の金属板を置き小孔と歯を紐で結び歯を移動させた18世紀まで時代が大きく下る。

19世紀になると、上下顎歯列の関係に着目して歯の位置異常を改善しようとする装置が考案された。
Kingsleyは1877年に咬合跳躍法を発表し、咬合斜面板を考案した。
この時期に機能的メカニカルストレスに骨梁構造が適応するという法則や機能的に関する仮説が発表された。
この理念はノルウェーで Andresen とNauplによって機能的顎矯正(Funktionskieferorthopadie) に応用され、FKOが開発された。
Herbst (1910)は固定式の機能的顎矯正装置を考案した。
さらにMoss(1964)によって頭蓋顔面の器官の発生、成長、維持は機能的反応であり、二次的かつ代償的であるとする機能マトリックス説が唱えられた。
Petrovic (1972)は、下顎の機能的な前進誘導や後方率引によって下顎頭軟骨の細胞増殖活性が変化することを明らかにした。

形態は機能に従うという治療理念は、大西洋によって隔てられたヨーロッパとアメリカとの間で当時の経済的な格差を背景に、口腔周囲筋の機能力を利用し安価に作製できる可撤式矯正装置と高価な金属でできており金属線などの機械的弾性によって歯を移動させる固定式矯正装置とに分かれて発展した。
ヨーロッパでは特にドイツにおける機能的顎矯正装置、アメリカでは Angle が歯根を三次元的に移動させるための固定式矯正装置を次々と開発し、エッジワイズ装置の考案に至った。
その後1970年にAndrewsがストレートワイヤー法を発表して以来、さまざまなプリアジャステッド装置が製品化され、現在では結紮を必要としないセルフライゲーションブラケットが普及している。

20世紀に入ると、歯の移動に伴う組織学的変化についての動物実験による科学的検証が盛んに行われ、最適な矯正力や歯の移動のメカニズムが解明されていった。
診断学においてはAngleの不正咬合の分類(1899)が定義され、頭部エックス線規格写真分析法(Dowing、1948)が確立された。
現在では、CTやMRIによる画像分析技術が著しい発展を遂げ、顎顔面を三次元的に詳細に解析できるようになった。

医用材料の開発の面からみると、1970年代にはダイレクトボンディング法(三浦不二夫、1970)が一般化、1980年代に超弾性のニッケルチタンワイヤーが出現、最近では歯科矯正用アンカースクリューが応用され、次々と新技術が生まれている。

~初めての方へ~
まずは『無料矯正相談』へ
矯正治療は、歯科治療の中でも専門性の高い分野です。
一生に一度の治療ですので、矯正歯科専門医院にご相談ください。
無料矯正相談では、患者さんが一番気になっている部分の確認や治療法の説明、費用についてなど十分な時間を設けております。
歯並びの影響により、顎の成長や健康寿命、人生観まで変わることがあります。
そのため患者さんの「人生の分岐点」という意識で臨んでいます。

熊本東区の矯正歯科|熊本東たけぐち矯正歯科

日付:  カテゴリ:その他

11月の休診日について

いつもご来院頂きましてありがとうございます。

熊本東たけぐち矯正歯科の11月の休診日についてお知らせします。

休診日は電話、LINEでの対応ができませんので、ご迷惑をおかけしますが何卒よろしくお願い致します。

熊本東区の矯正歯科|熊本東たけぐち矯正歯科

日付:  カテゴリ:お知らせ

不正咬合の原因

【不正咬合の原因】
(1)口腔習癖
口腔習癖は、正しい噛み合わせの条件である 「筋の正常な形態と機能」を阻害し、歯の移動をもたらす場合に不正咬合の原因となります。
それには習癖を行う時期、頻度、強さなどが問題となります。
代表的な口腔習癖には、指しゃぶり、舌突出癖、吸唇癖などがあり、口呼吸も含まれます。

①指しゃぶり
親指をくわえ、吸引する習癖で吸指癖の中で最も多いです。出生直後から乳を吸うために、人は哺乳反射をもっています。
また、生後の口腔機能の発展に伴い、生後4〜5か月頃に乳児の90%近くが指しゃぶりを行うと言われています。
したがって、乳児期の指しゃぶりは生理的なものといえます。
幼児期における心身の発育に伴い、3〜4歳頃には指しゃぶりは自然に減少していきます。
癖が継続するとその頻度、時間、強度によっては不正咬合をもたらします。
上の前歯は唇側に押され、指により前歯の部分は開咬(前歯に上下方向の隙間ができる不正咬合)となる。
口蓋に押し当てて吸引する場合、頰の圧が亢進し上の歯列が狭くなり交叉咬合(前歯のガタガタにより、部分的に上の歯より下の歯が前に出て、噛み合わせが反対になる状態)となります。

②舌突出癖
上下前歯の間に舌の先をを突き出す癖をいいます。
開咬がある場合には、嚥下時の機能的適応として、唇を閉じるとともに舌を上下の歯の間に突出させ口腔前方部の閉鎖を行います。
また、会話時、安静時にも舌の姿勢位として上下歯間に突出させることがあり、不正咬合が維持される要因となっています。

③吸唇癖
唇を吸う癖をいいます。
下唇を吸うものが多く、この場合、上の前歯の唇側傾斜、下の前歯の舌側傾斜、開咬などがおこります。
癖が継続する場合、不正咬合の治療は難しいものとなります。

④口呼吸
アレルギー性鼻炎やアデノイドなどの鼻咽腔疾患が存在すると鼻呼吸が困難となり、口呼吸となることがあります。
この場合、口を開け、舌を低い位置に置き口で息をするため、咀嚼筋や唇の周りの筋肉、頰の筋肉と舌からの力のバランスが変化することになります。
下顎の下方への回転が起こり、開咬、上顎前突が生じます。
舌が下にあることにより、上顎の歯列が狭くなると交叉咬合となります。
習慣性の口呼吸は癖の指導で改善することがありますが、鼻咽頭疾患によるものは耳鼻咽喉科での対応を要します。

(2)乳歯の早期喪失と残存
乳歯が早すぎる時期に抜けると、後方の歯の近心転位(歯が正常な位置より近心位にある位置異常)を招き、永久歯の生えてくるスペースがなくなることから、ガタガタや歯が埋まって生えてこなくなる原因となります。
永久歯の喪失は、両隣の歯のない部位への傾き、対合歯の挺出をもたらします。
乳歯が長期に残存すると永久歯の位置異常をもたらすことがあります。

(3)虫歯
乳歯は永久歯の生えてくる過程において、最良のガイドです。
歯と歯の間の虫歯により歯の幅が減少すると、歯列の周長が減少し、ガタガタの発現につながります。
また、歯の高さが虫歯により減少すると、対合歯の挺出をもたらすことがあります。

(4)小帯の異常
上唇の小帯の位置が高いと、正中離開(上の中央の歯と歯の間に隙間がある状態)をもたらします。
また、舌小帯の強直は、舌が低い位置に保持されるため、発音に影響を及ぼすこともあります。

~初めての方へ~
まずは『無料矯正相談』へ
矯正治療は、歯科治療の中でも専門性の高い分野です。
一生に一度の治療ですので、矯正歯科専門医院にご相談ください。
無料矯正相談では、患者さんが一番気になっている部分の確認や治療法の説明、費用についてなど十分な時間を設けております。
歯並びの影響により、顎の成長や健康寿命、人生観まで変わることがあります。
そのため患者さんの「人生の分岐点」という意識で臨んでいます。

熊本東区の矯正歯科|熊本東たけぐち矯正歯科

日付:  カテゴリ:その他

10月の休診日について

いつもご来院頂きましてありがとうございます。

熊本東たけぐち矯正歯科の10月の休診日についてお知らせします。

休診日は電話、LINEでの対応ができませんので、ご迷惑をおかけしますが何卒よろしくお願い致します。

熊本東区の矯正歯科|熊本東たけぐち矯正歯科

日付:  カテゴリ:お知らせ

口呼吸と歯並びの関係

【呼吸について】
呼吸には、鼻呼吸と口呼吸があります。
鼻呼吸は、鼻毛や奥のほうにある繊毛が空気中のほこりを取り、乾燥した空気を適度な湿度にして喉や肺にとって刺激の少ない空気にしたうえで体内に取り込んでいます。
口呼吸を原因とする問題の多くは、小児期から始まります。
小児期は成長発育が旺盛な反面、障害も受けやすいと言われています。
この時期に気道が長期的、慢性的に閉塞すると、不正咬合のみならずその後の心身の健康状態などにも大きく影響すると言われています。
空気が口から直接体内に取り込まれることで、口腔内や喉が乾燥し細菌などが直接侵入して粘膜に炎症が起きてしまいます。
また、取り込んでしまった病原菌が、白血球の中に入り込み全身に運ばれてしまいます。

【口呼吸チェックリスト】
□ 朝起きると、喉がヒリヒリする
□ 唇がいつもカサカサ乾いている
□ 食べる時に、クチャクチャ音を立てる
□ 無意識のうちに口が半開きになっている
□ いびきをかいたり、歯ぎしりをする
□ 横向きやうつ伏せになって寝る癖がある
□ 上下の唇の厚さに著しい差がある
□ 歯の噛み合わせが悪く片側で噛む癖がある
□ 歯並びが悪く歯と歯の間に隙間が多い
□ 激しいスポーツをしている
□ 鼻咽頭疾患に罹患している

※1つでも当てはまれば、口呼吸をしている可能性があります。

【口呼吸による不正咬合】
口唇による前方からの圧(口唇圧)がないため、上顎前歯の歯軸は前方へ傾斜します。
これによりさらに口唇閉鎖が難しくなることで上顎前歯は傾斜を強めていきます。
口呼吸の常態化により、本来上顎口蓋部に着いているはずの舌背の位置も沈下し低舌圧になります。
舌圧のかからない口蓋は狭く高くなり、歯列も狭窄、口唇閉鎖不全も相まって、下顎は後方回転し上顎前突の傾向が強くなることが示唆されています。

【口呼吸のデメリット】
① 風邪を引きやすくなる
 口から細菌が通って入ってくると、鼻にあるウイルス探知の鼻咽喉を通過しません。そのためウイルスと戦うための免疫物質の増加を促す信号がリンパ節に発信されず免疫力が落ちて風邪を引きやすくなってしまいます。
② 虫歯になりやすくなる
 口の中の唾液がすぐに乾いて菌が繁殖しやすく、歯の再石灰化もできにくくなり、虫歯になりやすい状態になります。
③ 歯周病になりやすくなる
 口が開くことによって歯と歯肉の周囲が乾燥し、歯周病菌が粘度を持つことで歯に付着しようとします。また、口腔内が酸性になると、歯の表面のカルシウムやリンが溶け出します。通常は唾液により酸が中和され、唾液に含まれるカルシウムなどのミネラルが歯を修復する作用があります。
④ いびきをかくようになる
 いびきは上気道が狭くなることが大きな原因です。口呼吸により筋肉が緩んでいるため、息を吸うたびに舌が気道の方へ落ち込みやすくなります。舌で気道が狭くなりいびきが起こってしまいます。進行すると睡眠時無呼吸症候群になる恐れもあります。
⑤ 口臭を発生させる
 口呼吸は口腔内を乾燥させ、細菌が繁殖しやすくなるため口臭発生の原因になるます。
⑥ 頬や口元の筋肉が弛みやすくなる
 口呼吸で口が開いたままの状態だと、「口輪筋」という全ての表情筋と繋がっている顔のハリを司る筋肉が衰えます。
⑦ 味覚障害になる可能性が高くなる
⑧ 嗅覚障害になる可能性が高くなる  など

【口呼吸の対策〜あいうべ体操〜】
「あー」口を大きく開く
「いー」口を大きく横に広げる
「うー」口を強く前に突き出す
「べー」舌を突き出して下に伸ばす
※これら4つの動作を1セットとし、1日30セットを目標とします。
あいうべ体操を毎日継続していると唇を閉じる力や舌を上に上げる力がついて自然に鼻呼吸ができるようになります。

~初めての方へ~
まずは『無料矯正相談』へ
矯正治療は、歯科治療の中でも専門性の高い分野です。
一生に一度の治療ですので、矯正歯科専門医院にご相談ください。
無料矯正相談では、患者さんが一番気になっている部分の確認や治療法の説明、費用についてなど十分な時間を設けております。
歯並びの影響により、顎の成長や健康寿命、人生観まで変わることがあります。
そのため患者さんの「人生の分岐点」という意識で臨んでいます。

熊本東区の矯正歯科|熊本東たけぐち矯正歯科

日付:  カテゴリ:その他

9月の休診日について

いつもご来院頂きましてありがとうございます。

熊本東たけぐち矯正歯科の9月の休診日についてお知らせします。

休診日は電話、LINEでの対応ができませんので、ご迷惑をおかけしますが何卒よろしくお願い致します。

熊本東区の矯正歯科|熊本東たけぐち矯正歯科

日付:  カテゴリ:お知らせ

矯正治療中の虫歯のリスクについて

矯正治療中は装置があるため歯は汚れが溜まりやすくなり、虫歯のリスクが高くなります。
そのため、おやつの食べ方を工夫し、正しい歯磨きの方法を身につける必要があります。
糖は歯を溶かしやすく、歯の表面のエナメル質は口の中が臨界pH5.5より低い酸性になると溶け始めてしまいます。

【虫歯になりやすい飲み物】
①スポーツ飲料
永久歯の生えかわりが盛んな時期の小中学生が、クラブや部活動などの水分補給にスポーツ飲料を日常的に飲み続けると、歯が酸性環境にさらされる時間が長くなり、生えたばかりの永久歯は酸蝕の影響を受けやすいため、虫歯の危険が高まります。
②健康・栄養ドリンク
美容や健康のために摂取される健康・栄養ドリンクは、少量で歯に触れる時間は短いですが、酸性度は高く、毎日の摂取は要注意です。
飲んだ後はうがいをするなど、工夫をして摂取しましょう。
③アルコール
アルコール飲料は酸性度が高く、歯が溶けやすいとされています。
アルコール飲料は、飲み始めるとついダラダラ飲んでしまい、歯を磨かずに寝てしまう、または歯磨きがおろそかになりがちな飲料です。

【虫歯になりやすいおやつ】
①糖度が高いもの
おやつに含まれる糖度が高ければ高いほど歯が溶けやすい酸性状態が強くなります。
果物や芋など自然な甘さに慣れさせ、お菓子の時はできるだけ甘さの少ないものを選ぶようにしましょう。
②口の中に長時間入っているもの
飴など口の中に長時間入っていると虫歯の原因となる酸が増えてしまいます。
③歯にくっつきやすいもの
甘さが強くなくても歯にくっつきやすいものは、虫歯の原因だけでなく歯垢の原因にもなります。

【おやつの摂取について】
「おやつ=甘いもの」とイメージしがちですが、エネルギーが必要な子どもにとって「おやつ=食事の補助」でもあり、おにぎりや芋類などもおやつの一種です。

〜おやつの量を決める〜
子どもはおやつを好きなだけ与えれば、つい食べ過ぎてしまうものです。
基本は目のつかないところに保管し、与える時に袋からお皿に出すなどして量を決めてあげましょう。

〜おやつの時間を決める〜
口の中が酸性になると歯が溶け始めます。
食事をすると口の中は酸性になるのですが、その後時間が経つと唾液が中性に戻そうと働きます。
しかし絶えず何か食べていると、酸性になる回数が増え、唾液の力が働かず虫歯になってしまいます。
食べる時間を決めてダラダラ食べはしないようにしましょう。

【矯正治療中の歯磨きについて】
矯正装置が入ると、十分に歯磨きをすることがかなり困難になります。
最近では、フッ素入りの歯磨き剤がほとんどであり、虫歯の発生はかなり低くなってきましたが、粘着性のある食物は極力避けていただき、三度の食事の後は必ず歯磨きを励行するようお願いをしています。
奥歯の装置周辺はとくに食物の残りカスが停滞しやすく、虫歯の発生や歯肉が盛り上がることがあります。
外食される場合には、必ず歯ブラシを持参するようにしてください。
学校などで歯磨きができにくい場合は、せめてうがいをするようにお願いします。
矯正用の歯ブラシや円錐形の歯間ブラシもありますので、複雑な装置の周辺ではこれらを併用することをお勧めいたします。

~初めての方へ~
まずは『無料矯正相談』へ
矯正治療は、歯科治療の中でも専門性の高い分野です。
一生に一度の治療ですので、矯正歯科専門医院にご相談ください。
無料矯正相談では、患者さんが一番気になっている部分の確認や治療法の説明、費用についてなど十分な時間を設けております。
歯並びの影響により、顎の成長や健康寿命、人生観まで変わることがあります。
そのため患者さんの「人生の分岐点」という意識で臨んでいます。

熊本東区の矯正歯科|熊本東たけぐち矯正歯科

日付:  カテゴリ:その他