歯は少しの力でも、持続的に力が加われば動いてしまいます。
ささいな癖が毎日繰り返し長期に及ぶと、歯並びや嚙み合わせを悪くし、全身の姿勢が悪くなることもあるのです。
特に永久歯に生え変わる成長期のお子様は、歯が動きやすいので要注意です。
癖を治すことは簡単なことではありません。まずは自分の歯並びに影響する癖があるのかどうか気づくことから始めてみましょう。
そのことに気づけば、意識したりトレーニングしたりすることで、やめることも可能になるのです。
【癖の例】
1.うつ伏せ寝
うつ伏せ寝は、下顎の後退による出っ歯、歯のでこぼこの原因となります。
奥歯の噛み合わせがずれたり、顎の関節に負担がかかるため、顎関節症の原因の1つとなります。
2.顎に手を当てて横向き寝
横向き寝で顎に手を当てていつも同じ方向で寝ていると、奥歯の噛み合わせが左右にずれたり、顔が曲がる原因となります。
3.両手頬杖
勉強、読書、テレビ、寝転びながらの両手頬杖は、下顎の後退による出っ歯、歯のでこぼこ、顎関節症の原因となります。
4.片手頬杖
勉強、テレビ、読書をしながらの片手頬杖は、歯のでこぼこや、交叉咬合(奥歯の噛み合わせが左右にずれていること)、歯並びが狭くなる、顎関節症の原因となります。
5.常に一方向だけを向いて食事をする
一方向だけを向いて食事をすると、向いている方とは逆方向に顎が引っ張られるため、ずれていく可能性があります。
6.口呼吸
出っ歯、開咬の原因となることが多いです。
★口呼吸の方には、口を「あ」「い」「う」「べ」と、大きく動かす「あいうべ体操」がおすすめです。
7.指しゃぶり
出っ歯、開咬の原因となります。
8.いつも片方だけの噛み癖
下顎が噛み癖のある方向へ曲がる、顔が曲がる。
交叉咬合の原因となることが多いです。
9.舌を出す、舌で歯を押す癖
発音が悪くなることもあります。
上下の前歯が嚙み合わず、隙間の空いた歯並びになります。
前歯も前方に傾いたり、受け口の原因にもなります。
10.唇を噛む癖
上下前歯が噛み合わず、隙間が空いたり前歯が前方に傾いてしまいます。
11.常に歯を噛み締める癖
顎関節症の大きな原因の1つとなる。
歯にヒビが入ったり、削れて歯が短くなったり、歯周病が悪化したりします。
スポーツをしている方にも多く見られます。
12.口唇、頬を吸う癖
歯列が内側に倒れる原因になり、噛み合わせが悪くなります。
“他にも…”
・座る時に足を組んでいる
・物を書く時に目が近い
・鞄や荷物をいつも同じ側の方にかけている
・体育座りのときに顎を膝にのせている
など、顎に力を加えていなくても、長時間にわたって体を歪ませていると、歯並びや噛み合わせまで歪むことがあります。顎の偏位や体のゆがみは、原因を探すことも重要です。ペンの持ち方が原因で姿勢が悪くなっている場合もあります。ペンの持ち方が悪いと、自然とのぞきこむ姿勢になってしまいます。正しくペンを持つことで姿勢も良くなります。また、姿勢が悪いと、バランスの悪い歩き方になり靴の裏が偏って擦り減りやすくなります。
「癖」は、歯並びや全身の姿勢に影響を与えることがあります。「癖」を治して健康な体を作りましょう。
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歯並びの影響により、顎の成長や健康寿命、人生観まで変わることがあります。
そのため患者さんの「人生の分岐点」という意識で臨んでいます。