<むし歯になるメカニズム>
毎日歯を磨いていても、むし歯になることがあります。むし歯になるまでにはさまざまな要因が重なり、歯を磨くだけではむし歯を防げるとは言い切れません。むし歯になる原因を知り、より効果的な予防を行うことが大切です。
むし歯の原因は細菌です。この細菌を「ミュータンス菌」と言います。このミュータンス菌が飲食物から「糖分」を取り込み「酸」を作ります。この「酸」がむし歯の主な原因です。むし歯になるプロセスは大まかに分けて5段階あります。
では実際どのような過程を経てむし歯になってゆくのか説明したいと思います。
むし歯は細菌だけでなく、糖分の摂取量などさまざまな要因が合わさってできます。習慣を変えれば、むし歯のリスクを下げることは可能です。
①<菌による感染>
歯の表面にミュータンス菌が付着します。
ミュータンス菌は歯の表面で増殖していき、歯磨きやPMTC(歯の表面の強力な膜を取り除く施術)などの清掃を行わない限り除去できません。
甘いものが好きな人は、間食の時間を決め、口の中に糖分を入れる頻度を減らすと口内環境がよくなるでしょう。
②<糖を分解する>
ミュータンス菌がもつ酵素によって、飲食物に含まれる糖分を分解していきます。
③<酸を出しさらに菌が増殖する>
分解された糖分はミュータンス菌が分泌する酵素の力を借りて酸と不溶性グルカンを形成します。(不溶性グルカンとは、歯に菌を付けやすくしたり、抗菌剤等から菌を守る働きを持っています)。
ミュータンス菌は自ら産生した酸と不溶性グルカンを温床としてさらに菌を増殖させます。
口の中には300~700種類もの細菌がいます。中には、ウイルスの侵入を防いでくれる良い菌も存在しているのです。人によって細菌のバランスは異なり、ミュータンス菌などのむし歯の原因菌が多いと、むし歯になりやすくなります。
虫歯の原因菌が多い人は、より予防に気をつける必要があるでしょう。
④<歯のカルシウムが溶け出す(脱灰)>
産生された酸が歯のエナメル質の表面のCa(カルシウム)を奪い取っていきます。これを脱灰といい、むし歯の第一歩になります。
さらに、新しく作られた不溶性グルカンで酸を内側に閉じ込めるように歯を取り囲みます。
唾液には、歯についた食べ物のかすを洗い流したり、酸性になった口内を中性に戻したりする作用があります。
しかし、ストレスやアルコールの大量摂取、薬の副作用などで唾液の量が減ってしまうことも。急にむし歯が増えた場合は、唾液の量が減っている可能性があります。生活習慣を見直してみましょう。
⑤<歯が溶ける>
脱灰が進むとCaイオンが抜けるだけではなく、エナメル質が崩壊することになります。いったんエナメル質に欠損をきたすと自然治癒することはありません。初期のむし歯「CO」と呼ばれる段階です。
⑥<詰め物や被せ物をしている>
過去の治療で使った詰め物や被せ物がむし歯の原因となることもあります。詰め物や被せ物は、劣化すると歯との間に隙間ができます。隙間から細菌が侵入し、むし歯が再発してしまうのです。
歯科医院での定期的な検診で劣化状態を確認し、再発を防ぎましょう。
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